全ては目的とゴールの理解から始まる
これまでコンサルの管理職向けのコンテンツを書いてきたが、営業②でも記載したが管理職以上が相手の背景・目的を理解したうえで提案書や作業の計画書・設計書を作ってくれている。
コンサル界隈ではありがちだが、スタッフと言われているメンバー層はあまり提案活動には関わらない、かつ、クライアントに相対することもシニア・上級のスタッフにならないと中々発生しない。
管理職は善かれと思って、タスクを分解してスタッフに対して作業を依頼します。
このような分解はスタッフにとって優しく、作業効率が良いように思えるが一歩間違えると何も考えない作業者(タスカー)を量産してしまう恐れがあるのと作業の意味を理解しないが故の作業自体のずれや、作業深度のずれが生じることになります。
そこで、管理職もスタッフも双方意識しないといけないのが、なんのための作業か?お客さんの最終目的は何か?今回の作業はその中でどこまでのことを意味するのか?を理解すること、させることです。
私が見てきたスタッフで頑張り屋さんや自分の能力に自信がある、過信してる人ほどここを無視して、自分が出来ることや、やろうと思ってることに目線が行きます。
すると、何がおきるか?
まだ、作業前の擦り合わせて簡単に調べるくらいで良かったのに何時間も深夜残業して使われない事例がたくさん増えたして、所謂無駄な作業を延々とやっていたことになります。(最終的に使われたらラッキーですが方針違ったら全部無駄になるので、、、泣けます)
なので、スタッフは以下の要領で自分に与えられたタスクの意味合いや目的をクリアにして貰うとよいと思いますし、この質問を癖にすると思考が自ずと鍛えられて、自分が管理職になった時にも役に立ちます。
- 本プロジェクトの実施背景や目的はなんですか?
- 本プロジェクトは最終的にどんな成果が出るとクライアントが喜びますか?
- その中で今私が与えられてる作業は全体の中のどんな位置付けや意味合いがありますか?
- それらを理解した上で、このタスクは次回までにどんな状態にまで到達するとよいですか?
言葉にすると若干頭でっかち野郎に聞こえますがこういう思考回路で物事に当たらないと作業を外すし、じゃあ、自分が上になった時に作業者の癖がついてるので苦労します。
少し違う角度の体験なのですが、私が高校の時はスポーツの強豪校で全国大会とかにも出るくらいの成績でした。毎年有名な選手を輩出する部活に居たのですが、1個上の代が特に強かった。その代と出ると、ボールは運んでくれるし、シュートは決めてくれるし、今振り返るとそこにいてミスさえしなければ勝てる見たいな状況だったのです。(もちろん、そんな甘くはないですが与えられた役割をタスカーとして、全うするという意味です。)
でも、その代が抜けると自ら運ぶ、自ら点を取るということをしなきゃいけなくなり代が変わった時にみんな動けなくてガタガタになったことを思い出します。
これは一重に自ら考え、自ら突破する頭と身体を鍛えてなかったからだなと反省していて、スポーツも仕事も考えて動く事を止めると碌なことにはならないとおもいます。
100点狙った遅延よりも70点で早く終わる方が正義
スタッフとして、目的などが理解できたら
早速作業に入るわけですが、コンサルですと真面目というか、プライドが高いというか、終わり切るまで報告をしないなんて人もたくさんいます。
もちろん、そうならない様に管理職が〇〇日後に✖️✖️な状態で一回見せて!なんて声をかけて進捗を図るものですが、酷い時はそのミーティングも体調不良で、、とか、まだ見せれる状態じゃないんで、、とか、本当かどうかわからないですけど結果としてミーティングをスキップされることもしばしばあります。
ここからは邪推ですし、私もそうだったんですが、大体こういう時ってわかったつもりでやろうとしたら出来ないとか、色んなこと考えちゃって混乱して時間が悪戯に過ぎてしまって、、、全然作業進んでない、、このまま出したら怒られるし、そもそも俺何やってんだろう?という負のスパイラルに入ってる事が多いです。
そういう人に限ってギリギリで出してくるんですが、大体作ってるものがそのまま使えないんですよね、、、
ギリギリだから修正の時間もないし前日徹夜でなんとかするとかってなります。
もちろんスタッフ自身の時間管理や作業の仕方に改善点はあるのですが、先ずはマインド改善が必要。
毎回100点を狙うのではなく60.70点で良いから先ずはやってみて、出来るか?何が不安か?を知ることが重要。
先ずは手を動かしてみて、60.70点を狙ってすぐに内容確認する、違ってたら早いタイミングで見てもらってるから修正する時間もある。
こういう風に出来たらベストです。
でも多分うまくいかないんですよね、、、
なので、30分ルール。30分自分の頭で真剣に考えて答え出ないものは多分出ないと割り切ってすぐに聞く。
これを徹底すると良いです。
人に聞くためには、一般的なビジネスアワーに聞かないといけないので、色んな事を先延ばしにして深夜に考え事や作業すると聞こうと思っても相手がいない。
だから早く考えて、早く動く。
予めタッチポイントと呼ばれる上司との確認の場を用意してそれ目掛けて善処するがダメならすぐにアラート。
このサイクルをやるだけで確実に迷惑はかけないし、伸びていきます。
管理職は期待と信頼をしない事
スタッフがこの様にサイクルを自ら回してくれる確率、、、10人いたら何人ができると思いますか?
経験則ですが、2、3人です。
あとの6人は、こっちが言わないと動けないし、さっきの様に酷い時は完成するけどギリギリになる。
残り2名は多分そもそも出さないですね。
最後の2名を出さないようにする、もしくは切るのがマネジメントだろ!というのはもちろんなんですが。。
何が言いたいかと言うと、そもそも期待するな!ってことを言いたいのです。
期待するほど期待値は高くないし、何よりガッカリするだけ。なので、そもそも出来ないことを前提にコミュニケーションを心がけ、バッファを積んでおく事をお勧めします。