管理職は「プチ経営者」≒結果、全部やらないといけない
営業について語る前に、まずは管理職について語っていきたい。
なぜなら、管理職は営業のみならず他のことも多く実施せねばならず、その一部に「営業」も含まれると考えているので、まずは管理職を語って行きたい。
管理職とは何か?広辞苑にはこのように記載してある。
「事務を管理する職。または、その人。係長・課長以上をいう。」引用:広辞苑
このような記載からだと、「決裁の承認をする」とか「KPIのような数字をエクセルとにらめっこ」というようなことを想起させられる。
それで、よいのだろうか?
結論、私はよいとは思わない。
これはよく言われているが、「Management」という単語を、「管理」と読み違えているからだと思う。「Management」の本来の意味は「どうにかする・やりくりする」であると聞く。「やりくり=管理」となりがちだが、例えば、納期が明日なのに届かないことが発覚した際、管理をしていただけだと「届きません」で終わるが、本来は、例えば代替品で凌ぐとか、リリースを1日遅らせるとか、そのような「手法」まで終わらせて「どうにかする=Management」ということだ。
話を戻して、じゃあ、管理職とは?と、問われた場合「どうにかする人」であると答える。
じゃあ、「どうにかする」って何か?というと、私は以下のように定義をする。
- まず、そもそも「どうにかする」状況を作らない努力をする
- 何かあったときに、「ヒト・モノ・カネ」を駆使して「解決する・させる」
- 「仕組づくりや人を育てる」などして、その後同じことが起きないようにする
これを見ると「え・・・・・事業の全部じゃん?」と思うかもしれない。
はい、その通り全部です。
なので私は、わかりやすく管理職は「経営者・プチ経営者」であると言っています。
管理職≒経営者に求められる力は何か?
これまでの通り、管理職をわかりやすくプチ経営者と捉えたときに結局どんな力をつけなければならないのかを紐解いていきたい。
様々なビジネス書を読んできたが、この問いに明確に答えているのが、ユニクロの柳井さんが著者である「経営者になるためノート」である。(ぜひ、皆様にもご一読いただきたい。)
そこには、以下の4つの力が必要だと言っている。
また、私がコンサル管理職として求められてきたこと、やってきたことは以下の通り。
この二つを重ねると、やはり、管理職がやっていることは経営者がやるべきことになっているのがわかる。(違いは、経営者に業務執行があまりないくらい。)
その中でも、大事なのは「理想を追求する力」は全部にかかることだと考える。
これは、経営者も管理職も「やるべきこと・やらないこと」を決めるのが大事なので目線を「上」・「将来」に向けないと足元が固まってこないからだ。
よくある悩み(詳細は別記事へ)
ここまでの話は凡そみなさんが、納得したり、一定の共感をいただけるものと信じている。
一方で、比較的若い年齢で管理職なるコンサルの職業は、人脈が無かったり自分に武器がないため営業が先輩からもらったパイプ以外無いことも少なくない。
また、スタッフ時代は優秀な作業者としてもてはやされたりしたが、管理職としてクラアントの役職者とお金のシビアな話や、場合によっては無茶な要求に対してNOを突き付ける必要があることも出てくる。
そんな時に、「苦手」とか「やったことない」といってふさぎ込んだり、やるべきことから逃げてしまってやれることだけやってずっと評価が上がらないという人は多いと思う。(何人も見てきた)
先に申し上げると、全部言い訳にしか過ぎない。
「管理職」という「役割」なので苦手でも演技してでもやり切らないといけないし、やったことないならやれるようになるための努力は必須。
今後は、管理職が全うすべきこと×必要な力をそれぞれより分解しながらノウハウを紹介していく。
参考図書
この本は、経営者のために記載しているものの、おそらく管理職は必読の書だと思われる。上記で示した必要となる力について、その理由と、力の解説がわかりやすくまとまっている。
さらに、ノート形式になっていて学びを書き込んだり自分の目標をトラッキングできる形なので私も四半期に一度は弱い部分や注力するべきところなど行動を振り返り・見直している。
次のおすすめは「マネジャーの教科書」
こちらはHBR(ハーバード・ビジネス・レビュー)でまとめているマネジメントに関する論文が複数記載されているもの。事例を交えながら、1つの判断が実際どうなったか?どうすべきだったかが書いてあるので非常に参考になる。
余裕があればこちらにも目を通してほしい。少しドライに見えるかもしれないが管理職は馴れ合いだけではやっていけないので、どのように物事を判断するべきか?チームメンバーとどう接するべきか?などの原理原則が記載されている。このベースを知って行動したうえで、「自分流」を磨いていくのがおすすめではある。(本に記載の飲み会などの原則は私は守れていない・・・・)
今後も様々な本の紹介もしていきます。